DEATH TO 2020(ⅰ)

DEA2020年をサバイブして、2021年を迎えることができた。Netflixの『Death to 2020』を観ていて改めて思ったけど、去年は本当に変な一年だったね。自分の住む国がアホすぎて、「これってフィクションか?」と何度も思ったほど。そんな状況の中でも、良い映画や良い音楽、良い試合に出会えたので各所に超感謝。今年は無事にバークレイズセンターやトッテナムホットスパースタジアムへ行けるだろうか?(おそらく無理だろうね)

というわけで、2020年に好きだった映画とドラマについて書きまとめようと思う。あくまでも自分の記録用。とてつもなく雑に書き流すよ。

 

House of Hummingbird

2020年、好きな映画を一つ選べと言われたらたぶんこれ。出てくる人たちがみんな良い演技をしていて、自然で(大事!)、気づくと作品の世界へと引き込まれてた。中でもウニとヨンジ先生は本当に素晴らしかった。不当な扱いにきちんと反抗すること、怒るべき時に怒ることがいかに大切か。わたしも年下の女の子たちにそれを伝えたいなって思った。ウニの友情や恋愛、家族関係……あまりにも一気にいろんなことが起こるので、ちょっと要素を詰め込みすぎ?とも思ったけど、思春期って本当にこのくらい色んなことが降りかかってくるんだよね。とっても良い映画なんだけど、だからこそ胸の中にふつふつと怒りが沸いてきて「FUCK THE PATRIARCHY!!!!!」と心の中で叫びながら劇場を出た。その数ヶ月後に観た『82年生まれ、キム・ジヨン』も現代女性の生きづらさを齟齬なく描いていたし、"女性が観て納得できる女性監督による映画"をちゃんと作って発信できる韓国を心の底から羨ましく思う。

 

Jojo Rabbit』

こんなに愛らしくて、こんなに切なくて、こんなにあたたかくて、こんなに悲しくて、こんなに優しくて、こんなにチャーミングな映画、奇跡! ふと思い出すたびに胸がポッと熱くなる。一握の希望を感じるラストシーン、最高。キャスティングも見事で、スカヨハはもちろん、サム・ロックウェルも良かったなあ。オスカー授賞式の時のジョジョとヨーキーは涙が出るほどかわいかった。いつの日か自分の子どもと一緒に観たい。

 

『Little Women』

好き嫌いや良し悪しを超えて、尊かった! わたしが四姉妹の中で最も好きで共感できるのはもちろんジョーで、だから彼女がふと弱さを見せたシーンには一緒に涙しちゃった。長ったらしい邦題はだいたい全部クソだと思ってるけど、これに関しては見終えた後に「たしかにストーリーオブマイライフだな(笑)」ってちょっと納得。そして、シアーシャ・ローナンはつくづく素晴らしいな。どんな役をやっても絶対に好きだもん。

 

『Booksmart』

日本の公開が遅すぎる!ふざけんな!と、2月にNYへ向かう飛行機の中で観た。主人公のエイミーとモリーは決してイケてるグループの子たちじゃないんだけど、過剰なまでにお互いを褒め合うおかげでちゃんと自分に自信があって、強く自己主張をしてくれるから、観てて気持ちがよかった(わたしは昔から自己肯定感が低くてウジウジしている女の子が苦手なので、例えば『エイス・グレード』なんかは観てる途中でイライラしてしまう)。ビーニーは兄譲りの”コメディ力”があって、見ているだけで元気をもらえるね。サイコー!大好き!わたしの好きな映画ってコレよ!と強く主張したい。

 

『Marriage Story』

監督もキャストも好きすぎるあまり期待を裏切られるのが怖くてNetflixの再生ボタンを押せず、映画館で半ば無理やり観た。親の離婚を二度経験している子どもとして思うのは、距離が離れたり会わなくなってもやっぱり家族は家族で、なんだかんだ愛情はずっと残るんだよな……ってこと。この映画でも、最後に愛がジーンと沁みて胸がいっぱいになった。変に主張のあるオシャレな音楽を使ってない点も正解で、ランディ・ニューマンの劇伴が絶妙!

 

『mid90s』

わたしはシスターフッドだけでなくブラザーフッドにも弱いので、さながらアメリカ版『This Is England』と言えるであろうこの映画にも簡単に心を掴まれた。Illegal Civilizationチームの演技もナイスだし、我らがアレクサ・デミーがまたもやワルい女を演じてて最高! 個人的には兄役のルーカス・ヘッジズのスタイリングがツボで、ラガーシャツの上にシルバーのネックレスをつけるやつはすぐに真似しようと思った。

 

ここまでが、今年のベスト6。いかにもわたしっぽいセレクトで、超つまんないね。いつになったら青春映画に対して盲目じゃなくなるんだろうね。

最高!傑作!大好き!ってわけではないけど、自分の専門ジャンルなので語らずにいられない作品については下記のとおり。

 

『THE PROM』

正直、ここ数年のNetflix作品に対しては「めったやたらにLGBTQを扱えばいいってもんじゃないんだぜ……?」と冷めた目で見てしまう自分がいるんだけど、ライアン・マーフィーはもう何年も前からずっとそういう作品を作り続けてる人なので、黙って信じて観た。かつてサンタナとブリトニーが誰かにとっての希望であったように、この作品も誰かの手助けになったらいいなと願う。パフォーマンス面でいうと「Love Thy Neighbor」が一番好きだったなあ。アンドリュー・ラネルズは『GIRLS』の印象しかなかったので、活躍している姿を見られてうれしい。

 

『The Babysitter: Killer Queen

1よりコメディ感が増して、さらにわたし好みに! 人が死にまくるシーンを一人でゲラゲラ笑いながら観た。途中で入る回想シーンは要らないかな~と思ったけどね……。ジュダ・ルイスがあっという間にイケメンになってて驚いた。エミリー・アリン・リンドはリブート版『ゴシップガール』にも出るみたいなので、引き続き追います。

 

『The Kissing Booth 2』

これに関しては1の方が好きだったかも。とはいえ面白さは健在。ジェイコブ・エロルディは『Euphoria』のイメージが強すぎるせいかあまり好きになれないんだけど、正直に認めよう!ノア・フリンは最高にかっこいいと! レイチェル役のミーガン・ヤングも可愛かったな。3もあるみたいなので楽しみに待ちます。

 

なんか長くなりすぎたのでドラマについては次の記事に書くことにする:)